洞爺湖温泉

もし北海道旅行に訪れるとしたら、何が動機になるでしょうか?中には、北海道の未開の荒野を求める方々も、数多くおられるに違いありません。その期待を裏切りながらも、決して落胆させない魅力を放つのが、東南唯一の国立公園「支笏洞爺国立公園(しこつとうやこくりつこうえん)」です。

ここには「火山博物館」という異名が与えられただけあって、間違いなく地面の内側では地球のエネルギーが渦を巻いています。ところがその地表の景観は、信じられない位に静かで穏やかそのものなのです。

ここは火山地帯に相応しく、まるで当然の様に温泉が存在します。と言うのは、「支笏洞爺国立公園」の中に、洞爺湖(とうやこ)、支笏湖(しこつこ)、そして倶多楽湖(くつたらこ))、この3つのカルデラ湖が在るのです。そしてこの一つの洞爺湖の南岸に位置するのが「洞爺湖温泉」です。この温泉は、大正末期から開かれましたので、温泉としての歴史は比較的浅いのです。


この他にも道南には、札幌西南の定山渓温泉、南海岸寄りの登別温泉が在ります。何れも皆、温泉ファンならずとも知らない人のいない、まさに一大温泉郷です。

さて洞爺湖温泉の方ですが、大正末期の開業後は著しい発展を遂げました。今でも、洞爺湖や支笏湖を訪ねた人々の旅の疲れを、この温泉は癒やしてくれるのです。

特に、洞爺湖の南岸から湖水越しに臨む、中島・羊蹄山(ようていざん)を包含した景観は、何とも穏やかな雰囲気を漂わせています。それも水墨画と見紛う様な、静けさと清らかさを湛えているのです。

ところがこの様に、澄んだ霊気に包まれて「鎮座」していると見える羊蹄山ですが、その実態は火山に他なりません。それでも、円錐状を形成するその容姿は、「蝦夷富士(えぞふじ)」とも称えられる程の美しさです。因みにその標高は1898メートルで、山裾にはアスパラガスやジャガイモの畑が広がっています。

何とも、マヨネーズをかけたらそのままサラダになりそうな、美味しそうな光景だとは思いませんか!皆さんも北海道に行かれたら、召し上がるのは海の幸ばかりではなく、こういうじゃが芋を初めとする野菜も堪能して下さいね。