根室本線

如何なる土地を走行しても、風光明媚な車窓を次々と映し出してくれる、これが我が国の鉄道の特色です。この中でも「篠ノ井(しののい)線」の「姨捨(おばすて)」、「肥薩(ひさつ)線」の「矢岳(やたけ)越え」、更には「根室本線(ねむろほんせん)」の「十勝平野(とかちへいや)」、これ等は日本鉄道の3大車窓として、高い知名度を誇っています。

先ず篠ノ井線は、東京~名古屋間を結ぶ途中に当たる、塩尻~篠ノ井間を結ぶ線です。

次の肥薩線は、従来の鹿児島本線の事です。この中でも根室本線の狩勝峠(かりかちとうげ)は絶景で、誠にダイナミックな景色を堪能させてくれます。


最後に十勝平野ですが、これを遠くに見渡す車窓風景は、まさに日本一の雄大さを誇っています。実はどんな季節でも素晴らしいのですが、敢えてお勧めするなら、初秋かも知れません。この時期、紅葉に燃える狩勝峠を、ディーゼル特急「すーパーおおぞら」に乗って駆け抜ける爽快感は、体験した人にしか味わえない至高体験でしょう。特に、北海道ならではの雄大さを堪能出来る、そんな路線と言えます。

この様に時間とルートに自由がある場合には、北海道旅行にはこうした列車を中心にすると、郷愁と情緒を存分に堪能出来るでしょう。

実はこの十勝平野を通る根室本線とは、滝川~根室間を結ぶ全長443.8キロメートルの路線です。そして途中で、富良野(ふらの)や、帯広(おびひろ)、釧路(くしろ)という、大きな駅を経由します。

ところが根室本線の醍醐味は、釧路~根室間かも知れないのです。何故なら釧路を発車した列車は、根釧(こんせん)台地を進行するからです。この風景が何とも素晴らしく、北海道特有の雄大さを最大限に満喫させてくれるのです。

因みに途中で、「別寒辺牛湿原(べかんべうししつげん)」を通り過ぎます。何とも面白い名前ですが実は有名な土地で、映画「網走番外地(あばしりばんがいち)」のロケ地として使われたのです。